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日本で一番過酷な24時間耐久レース、ドキュメンタリー撮影で重宝するレンズ

  • 執筆者の写真: ハヤカワチャンプル
    ハヤカワチャンプル
  • 6月12日
  • 読了時間: 3分

更新日:8月6日


CANON R5CとRF 24mm-240mm/F4-6.3。ラン・アンド・ガン仕様。
CANON R5CとRF 24mm-240mm/F4-6.3。ラン・アンド・ガン仕様。

去る5月30日から6月1日にかけて、日本で最も過酷な耐久レースと称される「スーパー耐久シリーズ第3戦 富士24時間レース」が開催されました。今年は過去最多となる全10クラス60台がエントリーし、熱戦を繰り広げました。

私たちが撮影を担当する日産メカニックチャレンジの「TEAM ZEROONE」は、今年で4度目の挑戦にして、念願のクラス初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾りました。

長年チームを見守り撮影してきた者として、表彰台に上がる彼らの姿をファインダー越しに捉えながら、目頭が熱くなるのを抑えきれませんでした。

この感動的なレースの模様を10分に凝縮したダイジェスト映像は、TEAM ZEROONE様の公式YouTubeチャンネルでご覧いただけます。また、私たちが撮影した映像素材は、後に日産自動車様の広報映像としてもご活用いただいています。


【撮影の舞台裏:過酷な現場を支える機材と撮影術】


さて、今回の24時間レースの密着ドキュメンタリーは、ディレクター兼任の私とカメラマン2名の計3名体制で、24時間をローテーションしながら撮影に臨みました。

使用機材は、Canon C80、R5C、SONY FX3の3台です。メーカーも機種も異なりますが、フレームレート、ビットレート、色温度といった基本設定を統一することで、映像のトーンに違いが出ることはほとんどありません。

このような現場で最も重要なのは、ランアンドガンでの機動力です。

天候や状況の変化に素早く対応し、映像と音声を確実に、そして長時間収録し続ける能力が求められます。

例えば、コースサイドで走行マシンを撮影する場合、20〜30分かけてカメラと三脚を担いで歩くことも珍しくありません。撮影ポイントを見つけたら素早く機材をセットし、撮り終えたらまた次のポイントへ。1レースで4〜5カット撮影するだけでも、かなりの距離と時間を移動します。

そのため、機材の軽量化は非常に重要です。大きなカメラより小さなカメラ、重い三脚より軽い三脚が有利になります。特にレンズは、一本で24mmから240mmまでをカバーするCanon RF24-240mm F4-6.3 IS USMが大変重宝します。

広大な富士スピードウェイでは望遠端の240mmでも足りない場面はありますが、4Kで収録しておき、フルHD納品時に映像をクロップ(拡大)すれば、今のところ困ったことはありません。

また、時速200km以上で疾走するマシン撮影では、絞りをF16程度まで絞り込み、パンフォーカス(※全体にピントが合った状態)で捉えるのが基本です。

一方、動き回る人物はF4〜5.6あたりで撮影すれば、フォーカスの失敗を減らしつつ、ほどよいボケ感も得られます。

このように、RF24-240mmはマシンから人物まで対応でき、軽量さが求められるランアンドガンに最適な一本で、私にとって欠かせないレンズです。

いわゆる「Lレンズ(プロ向けの赤帯レンズ)」と比較して、手頃な価格である点も大きな魅力と言えるでしょう。














 
 
 

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