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富士スピードウェイに潜む「音声ノイズ」のホットスポット

  • 執筆者の写真: ハヤカワチャンプル
    ハヤカワチャンプル
  • 8月25日
  • 読了時間: 3分

最近、富士スピードウェイでの撮影が増えているのですが、先日、特定の場所で撮影した全ての素材の音声に、原因不明のノイズが乗っていることが発覚しました。

現場ではモニターイヤホンを着けていたものの、エンジン冷却ファンの音やPAの音が大きく、収録中はノイズに全く気づけませんでした。重要なシーンだっただけに、素材チェックでノイズを発見した時のショックは大きく、猛省しています。

同じ失敗を繰り返さないため、原因の検証と対策をまとめました。


<発生状況と原因の推測>

収録機材

  • カメラ: Canon R5C

  • マイク: SONY ECM-CG60(電池駆動)カメラ本体の3.5mmミニプラグ端子に接続


問題のノイズは、ホームストレート入口のアーチ付近、ピットロード上にある直径2mほどの特定の場所(ホットスポット)で発生します。

その場所に近づくにつれてノイズは強くなり、中心部では音声が使い物にならないレベルの干渉ノイズになります。

反対側のピットビルにはFM放送のスタジオがあるため、何らかの電波干渉(?)が原因ではないかと推測しています。


<ノイズ対策の検証>


この電波干渉(?)を防ぐため、機材構成を変えてテストを行いました。


検証①:マイクの変更

  • カメラ: Canon R5C

  • マイク: ゼンハイザー MKE600(電池駆動)カメラ本体の3.5mmミニプラグ端子に接続

結果は、ノイズが若干弱まったものの、解決には至りませんでした。

カメラのミニプラグ端子に直接接続する構成では、ノイズの影響を受けやすいのかもしれません。


検証②:XLRアダプター(ミキサー)の追加

  • カメラ: SONY FX3

  • マイク: ビデオカメラ用コンデンサーマイク(メーカー型番忘れた)

  • 接続: ハンドルユニットのXLRアダプター(ミキサー)経由で接続


この構成では、モニターイヤホンで聞いてもノイズが分からないレベルまで改善されました。どうやらミキサーを挟むことで電波干渉(?)を避けられる可能性が見えてきました。


<新たな機材構成と今後の課題>


検証結果を踏まえ、より安定した音声収録を目指して新しい機材を導入しました。


新機材

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  • オーディオレコーダー: TASCAM FR-AV2

  • マイク: SONY ECM-VG1(プラグインパワー式)


ECM-VG1を選んだのは、カメラから電源を供給するプラグインパワー式のマイクという点。電池駆動型より構造が単純な分、干渉を受けにくいのではないか、という根拠のない期待からです。

もちろん、この構成にはデメリットもあります。

リグにレコーダーを追加すると重くなることと、ファンタム電源使用時のバッテリーが4時間程度しかもたない燃費の悪さが課題です。

次回の収録まで現場で試せないのが不安ですが、この投資が無駄にならないことを祈るばかり…。

また新たな「機材沼」が始まりました。

 
 
 

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